(小説感想)理由
***映画・本・漫画のネタバレあります***
【作品名】
理由 (宮部みゆき)
【見た日・読んだ日】
【種類】
■本(和) 出版社(新潮社) / □映画(和・洋・アニメ) (吹替・字幕) (2D・3D) 制作会社()
【内容】
[映画] □オリジナル □原作もの □漫画(未読・既読)
[本] □漫画 ■小説 □ノンフィクション □エッセイ □伝記 □社会 □実用 □他
[アニメ] □漫画原作 □オリジナル
【テーマ】
「自分ならできる」と思ってしまうこと
【キーワード】
殺人事件 / 高層マンション / 住宅購入 / 占有屋 / 競売 / ドキュメンタリー
【鑑賞】
□紙本購入 □Kindle □劇場 □TV □BD/DVD □オンデマンド ■他(図書館)
【読書・鑑賞理由】
□口コミ □シリーズ □リピート □キャスト □なんとなく ■他(友人のすすめ)
【要素】
□泣けた □笑えた □キュンとした ■考えさせられた □すっきりしない
【my評価】
★5:語り切れない・円盤欲しい
★4:もう1回見たい・人に勧めたい
★3:お金払う価値はあり
★2:レンタルでいい
★1:見なくてもよかった
全体 ★★★★☆
ストーリー ★★★☆☆
キャラクター ★★★★☆ さまざまな人間の視点から見ることで登場人物の深みが増す
テンポ ★★★☆☆
世界観 ★★★★★ 緻密につくられた設定
[映画・アニメ]
演出 ☆☆☆☆☆
音楽 ☆☆☆☆☆
キャスト ☆☆☆☆☆
映像 ☆☆☆☆☆
[漫画]
絵 ☆☆☆☆☆
() ☆☆☆☆☆
【(主観)この作品のポイント】
バブル崩壊直前に完成した高級高層マンション「ヴァンタール千住北」。その2015室で起きた一家4人殺人事件の真相に、関係者へのインタビューをたどって近づいていく。
人間関係や不動産に関する社会制度の複雑さを、タワーマンションを使って描き出している。普段は直視したくない、人間の心の「汚いところ・嫌なところ」を、あぶりだしてこねて丸めてギュッと団子のようにまとめたような、重厚感のあるお話。
【好きなセリフ、好きなシーン、気に入ったところ】
複数の人間の視点を経て、ようやく事件の真相が見えてくるストーリーが好き。一人の証言のみ気にしていると事件の本質が見えてこない。視点を一つしか持たないことの恐ろしさを感じさせてくれる。
どの人の視点で見るかで、登場人物がどんな人なのか印象が登場人物がいったいどんな人物なのか、印象がガラリとかわるので、最終的な判断を読者に委ねられているかんじも好き。
【感じたこと等】
登場人物が多い!そしてほとんどの人がフルネームで、年齢まで出てくる。覚えきれなくて紙にメモをしながら読み進めた作品なんていつぶりだろう。
作者の頭の中ではこれらの登場人物の人柄から事件が起こった日のタイムスケジュールまで全員管理できているのかと思うとただただ驚嘆。
ちょうど家のことを考え始めていたので、この本を読んで恐ろしくなり家購入に関する本をまとめ買いしましたとさ。