映画・本などの感想

アラサー事務員の感想アウトプット。

(小説感想)鹿の王/上橋菜穂子

***映画・本・漫画のネタバレあります***
 
【作品名】
鹿の王 1 (上橋菜穂子)
【見た日・読んだ日】
第1巻 2018-09-03,04
第2巻~第4巻 2018-09-05~
 
【種類】 
 ■本(和) 出版社(角川文庫) / □映画(和・洋・アニメ) (吹替・字幕) (2D・3D) 制作会社()
 
【内容】
 [映画] □オリジナル □原作もの □漫画(未読・既読)
 [本] □漫画 ■小説 □ノンフィクション □エッセイ □伝記 □社会 □実用 □他
 [アニメ] □漫画原作 □オリジナル
 
【テーマ】
 
【キーワード】
 
【鑑賞】
 □紙本購入 □Kindle □劇場 □TV □BD/DVD □オンデマンド ■他(図書館)
【読書・鑑賞理由】
 □口コミ □シリーズ □リピート □キャスト □なんとなく ■他(作者が好き)
【要素】
 
 □泣けた □笑えた □キュンとした □考えさせられた □すっきりしない
 
 
【my評価】
 ★5:語り切れない・円盤欲しい
 ★4:もう1回見たい・人に勧めたい
 ★3:お金払う価値はあり
 ★2:レンタルでいい
 ★1:見なくてもよかった
 
 全体     ★★★★★
 ストーリー  ★★★★★
 キャラクター ★★★★★
 テンポ    ★★★★☆
 世界観    ★★★★★
[映画・アニメ]
 演出     ☆☆☆☆☆
 音楽     ☆☆☆☆☆
 キャスト   ☆☆☆☆☆
 映像     ☆☆☆☆☆
[漫画]
 絵      ☆☆☆☆☆
   ()      ☆☆☆☆☆
 
【(主観)この作品のポイント】
(第1巻)要約
帝国・東乎瑠(ツオル)に対抗する死兵の戦士団「独角」の頭であったヴァンは、カシュナ河畔の戦の後、敵の奴隷となり、死までのカウントダウンを数える毎日だった。そんなヴァンが捕えられていた岩塩鉱で、かつての大国・古オタワル王国を滅びへと押しやった疫病の黒狼熱(ミツツァル)が蔓延する。周りの奴隷監督や奴隷が一人残らず死んでいく中、侵入した山犬に咬まれて黒狼熱に感染したはずのヴァンは、なぜか生き残っていた。ヴァンは同じく岩塩鉱の小屋で母親に守られて生き残った幼女を連れ出してユナと名付け、逃走中に山の中で出会ったトマと共にオキ地方で飛鹿(ピュイカ)育成の新たな生活をはじめるのだった。黒狼熱にかかったにも関わらず死ななかった貴重な人間として、オタワル王国の末裔で天才的医術師のホッサルに追われていることも知らずに……。
 
感想
第1巻のメインは、「儚い幸せの時間」。オキ地方での生活は、このあと訪れるだろう辛く厳しい展開の中で「あの頃は幸せだった」と思い浮かべることになるシーンだろう。精霊の守り人でいうところの「バルサ、タンダ、チャグム冬の3人暮らし」、獣の奏者だと「エリンとおじいさん二人の生活」のような時間かな。上橋菜穂子さんは主人公達にわずかな幸せの時間を与えたあと、厳しい展開に陥れるのが好きなのね……。こういう幸せな時間があったからこそ、乗り越えていけるのかな。
 
(第2巻)要約
ホッサルが招かれた王幡候、アカファ王関係者が集う鷹狩りで事件は起きる。黒い犬たちの襲撃にあったのだ。そこで王幡候の長男・迂多瑠(ウタル)、王幡候次男である与多瑠の妻・スルミナ、その子・織利武、アカファ王の甥・マザイ、その子・イザムが犬に噛まれてしまう。必死に治療をするホッサルだが、噛まれた人々には次々に「黒狼熱」と思われる症状があらわれてしまい、オタワル医術を「穢れ」として治療を拒む迂多瑠を助けることはついに出来なかった。一方、治療を受け入れ、昏睡状態に陥れることで痙攣を止める危険な薬の投与を受けたほかの3名は一命を取り留める。
 
ホッサルは、召使いでユカタ山地出身のマコウカンと共に深学院長と奥遣えの元締めチイハナから火馬の民が黒狼病に関係していないか調査を命じられる。治療法を見つけるためとの名目だが、その裏には火馬の民に親交的な義兄トマソルが影で糸を引いていないか確かめるという目的もあった。命令通りユカタ山地へ向かう二人は、道中で黒い犬の襲撃にあって……
 
トマの一家とオキ山地で飛鹿育成をしていたヴァンとユナは、生活にもなじみ、2年間おだやかな日々を過ごしていた。そんなとき、谺主(こだまぬし)に呼ばれてヨミダの森へ向かうことになる。谺主の住処である岩屋に無事たどり着いた二人だったが、黒い犬の群れが岩屋を襲撃してきた隙に岩屋に滞在していたナッカという男にユナを連れ去られてしまうのだった。
 
感想
第2巻は「オタワル医術と清心教医術」。東洋医学のような清心教医術、西洋医学のようなオタワル医術。どちらがよくて、どちらがわるいという話ではないけれど、相手のことを理解しようとしないまま相手を批判し拒絶するのは悪だ。この話の中でも、オタワル医術のみを正とするのではなく、ホッサルというオタワル医術に長けた人間が清心教医術師の真那と共に過ごすことで「人の力では及ばぬところへ来たときは、祭医師の方が、人を救えるのかもしれない」と思うシーンがあるのが印象的(逆に言うと、それ以外の場面では自分たちの方が優れていると考えているわけだけど)。
 
(第3巻)要約
連れ去られたユナを追って岩屋を駆け出したヴァンを助太刀してくれたのは、岩屋で出会ったサエというモルファ(アカファ王の網)の女だった。彼女はヴァンに、岩塩坑で一人生き延びた奴隷を追っていたことを明かして姿を消すが、自身の痕跡からヴァンを、ユナ誘拐を企てた男のいる火馬の民(アファル・オマ)の村まで導いた。
 
火馬の民の村で、ヴァンは一族の長オーファンとその父シノイに出会う。シノイはヴァンと同様、黒い犬に噛まれて生き延びた男であり、黒い犬たちを操れることから<犬の王>と呼ばれていた。妙齢であり残り僅かな命のシノイは、自分と同じ力を持つヴァンに<犬の王>を継いでもらうためにユナを人質にとったのだった。また、火馬の民の村にはヴァンの義兄も出入りしており、かつてヴァンの相棒として共に大地をかけた飛鹿の暁(オラハ)を連れてきてくれた。
 
<犬の王>の力を見せるために連れていかれたムコニア王国が東乎瑠の城を奇襲する現場にて、女が一人火馬の民に捕獲された。それがサエだと気づいたヴァンは、サエを助けて暁にまたがりその場から逃走した。
 
その頃ホッサルとマコウカンはユカタ山地へ連れ込まれていた。そこへミラルを連れたアカファ王の懐刀トゥーリムが現れて、トゥーリムが火馬の民がキンマの犬を使って岩塩抗を襲う作戦を企てていたことを知っていたことを語った。翌日、トゥーリムは三人を沼地の民(ユスラ・オマ)の領域である沼沢地(ユスラ)へ導く。そこで三人はダニから黒狼熱に感染した病人を発見する。
 
感想
内容が濃くなっていくので、どんどん要約が長くなっていく。もはや要約できていない。
 
【メモ】
赤麦(移住民)×黒麦(アカファ)=毒麦
病んで死に、塚に葬られた火馬を食べた犬→病に勝つキンマの犬
毒麦を食べて死んだ火馬の肉を食べた犬→死亡
毒麦を食べても死ななかった火馬の肉を食べた犬→身に毒を飼った強靭な犬
極小病素に効果あり:アッシミとイキミ ユナには光って見える
<沼の民の話>
ユカタの野に火馬の民がいたころは、ミッジに噛まれて死ぬものはいなかった
その頃は、様々な仕事とひきかえに、火馬の乳を分けてもらえた
ミッジにたかられて死んだ火馬はキンマの塚へ葬られた:イキミが多い茂っている
火馬の肉を子を孕んでいる雌に食べさせるとまれてくる仔犬は強く賢いキンマの犬になった
移住民がキンマの塚のある森を切り開いて羊の水飲み場にしてから、火馬の肉を食べた犬は死ぬようになった
毒麦を食べて死んだ羊や火馬を食べた犬は死んだ
毒麦を食べても死ななかった羊や火馬を食べた犬は死なず、恐ろしい猟犬となった。
 
(第4巻)
また読めたら書く
(図書館貸出期間に書ききれなかった!)
 
【好きなセリフ、好きなシーン、気に入ったところ】
 
【感じたこと等】
(第1巻)ヴァンの不思議な能力は、ユナにも目覚めているのか?ヴァンがすぐには見つからない場所にいる時でさえ見つけ出して「みえるんだもん」と言っているのが気になる。このあと二人がどのように黒狼熱に関するイザコザに巻き込まれていくのかドキドキ。川に流されたサエの行方も気になる。旧王都にいて、トマたちと出会ってしまうのかな。
 
いつかにつづく!