(小説感想)ドミノ
***映画・本・漫画のネタバレあります***
【作品名】
ドミノ (恩田陸)
【見た日・読んだ日】
2018/8/17-20
【種類】
■本(和) 出版社(角川書店) / □映画(和・洋・アニメ) (吹替・字幕) (2D・3D) 制作会社()
【内容】
[映画] □オリジナル □原作もの □漫画(未読・既読)
[本] □漫画 ■小説 □ノンフィクション □エッセイ □伝記 □社会 □実用 □他
[アニメ] □漫画原作 □オリジナル
【テーマ】
ひとつひとつの小さな出来事が、やがて大きな事件の引き金となる
【キーワード】
群像劇 / グランドホテル方式 / パニックコメディ / 東京駅
【鑑賞】
□紙本購入 □Kindle □劇場 □TV □BD/DVD □オンデマンド ■他(図書館)
【読書・鑑賞理由】
□口コミ □シリーズ ■リピート(高校生のとき以来) □キャスト □なんとなく ■他(友人のすすめ)
【要素】
□泣けた ■笑えた □キュンとした □考えさせられた □すっきりしない
【my評価】
★5:語り切れない・円盤欲しい
★4:もう1回見たい・人に勧めたい
★3:お金払う価値はあり
★2:レンタルでいい
★1:見なくてもよかった
全体 ★★★★☆
ストーリー ★★★☆☆
キャラクター ★★★★★
テンポ ★★★★★
世界観 ★★★☆☆
[映画・アニメ]
演出 ☆☆☆☆☆
音楽 ☆☆☆☆☆
キャスト ☆☆☆☆☆
映像 ☆☆☆☆☆
[漫画]
絵 ☆☆☆☆☆
() ☆☆☆☆☆
【(主観)この作品のポイント】
日本の交通機関における心臓、東京駅。その広いようで狭い舞台で、28名の登場人物が、それぞれの思惑で行動を起こす。その行動は、ひとつひとつは小さなものだが、互いに重なり、もつれあうことで、複雑な事件となるのであった。
登場人物がとても多いにも拘わらず、一人ひとりのキャラクターが印象的に描かれていて、目に浮かぶように状況を想像しながら読み進めることができる。
東京駅を頻繁に使う人であれば、舞台も思い浮かぶのでさらに楽しめるのではないか。
終盤のたたみかけは作品タイトル「ドミノ」にぴったりの勢いで、ページをめくる手が止まらなくなる。
【好きなセリフ、好きなシーン、気に入ったところ】
「雨上がり 眩しく光る 友の笑み」
俳句仲間とのはじめてのオフ会のために東京へやってきたおじいさんの、事件がほぼ解決した後の一句。なかなか観察眼がよいのにも関わらず、友人たちの素性には気づかないほどよい天然っぷりにほっこり。事件解決後の友人の笑顔を、雨が上がりの葉っぱについた水滴たちが太陽の光を浴びて輝く様を彷彿とさせる表現で示した素敵な一句。
【感じたこと等】
高校生の頃、はじめて読んだ群像劇がこの作品だったので、強烈に印象に残っている。当時、学校の図書館でこの本を手に取った理由は、一番仲の良かった友人にすすめられたからだった。
そして20代も折り返しを過ぎた今、べつの友人に「人生に影響を与えた本を一冊教えて」とお願いしたところ、この本をすすめられて、やはり類は友を呼ぶのだなと実感しつつ懐かしくなったので再読した。「タイトルにぴったりの面白さ」だったこと以外はすっかり忘れていたので、はじめて読んだときのように楽しむことができた。記憶力が悪いことが悩みだが、案外こういうときに楽しめる(と思うことにしている)。