映画・本などの感想

アラサー事務員の感想アウトプット。

(映画感想)ズートピア

***映画・本・漫画のネタバレあります***
 
【作品名】
 
【見た日・読んだ日】
2018/06/25
 
【種類】 
 □本(和・洋) 出版社() / ■映画(洋・アニメ) (吹替) (2D) 制作会社(うぉるとでぃずにーあにめーしょんすたじお)
【内容】
 [映画] ■オリジナル □原作もの □漫画(未読・既読)
 [本] □漫画 □小説 □ノンフィクション □エッセイ □伝記 □社会 □実用 □他
 [アニメ] □漫画原作 □オリジナル
 
【キーワード】
バディもの/差別と偏見/種族をこえた親愛
 
【鑑賞】
 □紙本購入 □Kindle □劇場 ■TV □BD/DVD □オンデマンド □他()
【読書・鑑賞理由】
 □口コミ □シリーズ ■リピート □キャスト □なんとなく □他()
【要素】
 □泣けた ■笑えた □キュンとした ■考えさせられた □すっきりしない
 
【my評価】
 ★5:語り切れない・円盤欲しい
 ★4:もう1回見たい・人に勧めたい
 ★3:お金払う価値はあり
 ★2:レンタルでいい
 ★1:見なくてもよかった
 
 全体     ★★★★★
 ストーリー  ★★★★★
 キャラクター ★★★★★
 テンポ    ★★★★★
 世界観    ★★★★★
[映画・アニメ]
 演出     ★★★★★
 音楽     ☆☆★★★ amiきらいではないけどね…
 キャスト   ☆★★★★ 同上 
 映像     ★★★★★
[漫画]
 絵      ☆☆☆☆☆
   ()      ☆☆☆☆☆
 
【(主観)この作品のポイント】
「お互いのことをもっとよく知り、お互いの違いを認め合えば、きっとうまくいく」
「自分を見つめ、自分を知り、自分を変えることから すべてははじまるのです」
(ラスト、ジュディのスピーチより)
 
「危ないことはやめなさい」「夢を諦めたから私たちは幸せになれた」と親に反対されながらも、自分の夢をあきらめず、ウサギ初の警察官になったジュディ・ホップス。
幼いころ「肉食動物はこわい」「キツネの言うことなんて信じられない」と周りに言われて育ち、傷つかないためにも、自分が信用されないことを当たり前と受け入れるようになったニック・ワイルド。
どちらも危ういところがあり、互いに関わりあうことで、自分を見つめなおす機会を得る。
 
 
【好きなセリフ、好きなシーン、気に入ったところ】
◆映画を繰り返し見るうちに、気づいたこと。
・記者会見後、ニックがジュディに問いかけるシーン。
「おれがこわいか?ああなると思うのか?凶暴になるのか?そしたらお前を…そうだな…食うのか!?」
 言われながらジュディの鼻がヒクヒクしだして、最後は身構えてキツネ避けに手をかけている。この状況、ジュディの子供時代に、友達のチケットを取り返すためにキツネのギデオングレイに立ち向かったシーンに似ている。ギデオンが牙を出して構えた後、ジュディは襲われてこう言われている。
「今日のことをよく覚えておけ、どれだけもがいても、おまえは、ニンジンをつくることしかできないマヌケなウサギなんだ」
今回はそのときの恐怖がよみがえってとっさに身体が動いてしまったんだろうと感じた。映画館で見たときは気づかなくて「せっかくニックが心開きかけてたのに何やってんだよー!」と思ってたけど、この行動は仕方ない部分もあったのかも(それでも記者会見の内容はいただけないが)。
 
・ニックが副市長に夜の遠吠え弾(本当はジュディの実家で採れたブルーベリー)を撃たれて野生に戻り、襲われたときのジュディの演技。
「血だー!血だー!血だー!うおっおっおっ…そして…しんだ…」
 この演技、冒頭の子供時代の劇と同じ。劇だとこのあと、肉食動物と草食動物が仲良く暮らせるようになりました、って続く。
 
・ラストのジュディスピーチ。
「種類は関係ありません。大きなゾウだろうと、キツネ初の警察官でも、諦めないで欲しい」
ここでゾウとキツネを言っているのは、前半アイス屋さんでゾウとキツネの差別があったからだよね。
 
◆単純に好きなシーン
・ジュディが「夜の遠吠え」の意味に気がつき、ニックに助けを求めにいったときの、ニックのセリフ。
 
「だいじょうぶさ、ちゃんと消すよ。48時間後に」
「しょうがないな、わかったよ。よしよし。もうほんとうにがんばるんだから。さあほら、息を吸って。さてはペンを取ろうとしてるな?それが狙いか?おい、尻尾をふんでるぞ。ほらほら、はやくしな」
 
こういうところで、大人の余裕見せてくるニック、ずるい…。かっこいいです…。ベテランの声優さんを起用してくれてありがとう。素直にあまえるジュディもかわいい。このシーンでずっと耳が垂れていたジュディが、次のシーンでニックと車に乗るシーンから耳ピーン!と元気になっているのもわかりやすくてあいくるしい。
 
・夜の遠吠えを育てていた電車が爆発して証拠がなくなったシーン。
ジュディ「証拠がぜんぶ、なくなった…」(耳垂れシュン)
ニック「ああ……これ以外はな!」(証拠が詰まったトランク取り出す)
ジュディ「もうっ!ニック!やるじゃんっ!」(足バタバタ耳ピーンニックにパンチ)
ニック「痛い」
ここのふたりのやりとりが可愛くて10回以上巻き戻して見た。仲良しこよし。最初からおとなしくトランクだけ運んでればよかったけど、ジュディの暴走をフォローできるニックいい相棒。
 
 
【感じたこと等】
さすがでぃずにー様、様々な伏線がしこまれていて、内容も単なる子供向けではない、考えさせられる部分のある深さ。
 
差別や偏見を嫌う清らかな性格だけれど心のどこかでは「肉食動物とウサギは違う」という気持ちのあったジュディ(それが記者会見とその後のニックへの言葉に出ている)が自分の潜在的偏見に気づいて、己を見つめなおす。
 
ポイントに書いた、ジュディのラストスピーチがすべてを語っている。
違いはあって当然。その違いをよく知り、認め合うことが大切。
自分との違いを知るには、自分のことをよく知ることも大切。
 
自我の芽生えた子供に見せたい作品だなあ。
ただ、そんなことは置いておいても、とにかく後半のニックがかっこいいしジュディがかわいい。ふたりのわちゃわちゃを見るだけでも楽しめる、そんな作品。